川越市「市民聖苑葬儀」とは?費用291,340円の内訳と利用条件を解説

川越市の「市民聖苑葬儀」は、基本料金198,000円以内と付帯料金93,340円以内の計291,340円以内(税込)で葬儀が行える、川越市の制度です。葬儀の内容と料金を市が葬儀業者と協定して定めている点が、通常の葬儀プランとの違いです。

ただし、この291,340円には火葬料や施設の使用料、通夜振舞いなどの飲食代は含まれていません。この点には注意しましょう。

この記事では、川越市が公開している情報をもとに、料金の内訳、含まれない費用、利用できる方の条件、申込みの流れまでをまとめました。

目次

川越市「市民聖苑葬儀」とは

市民聖苑葬儀とは、川越市斎場および川越市民聖苑やすらぎのさとの式場を使い、一定額の範囲内で標準的な葬儀を行える制度です。葬儀の内容と料金を、川越市が葬儀業者と協定して定めています。

利用する際は、市が認定した「市民聖苑葬儀取扱店」に申し出ることになります。市役所で特別な手続きをする必要はなく、取扱店に「市民聖苑葬儀」の依頼を行うだけで問題ありません。

「市民聖苑葬儀」と「やすらぎのさとでの葬儀」は同じではありません

混同されやすいのですが、この2つは別のものです。

  • 市民聖苑葬儀:川越市が料金と内容を定めた「制度」
  • 川越市斎場/川越市民聖苑やすらぎのさと:葬儀と火葬を行う「市営の施設」

やすらぎのさとで葬儀を行う場合でも、市民聖苑葬儀の制度を使わず、葬儀社の通常プランで行うことは可能です。逆に、市民聖苑葬儀を利用するには、この2施設の式場を使うことが条件となります。

「やすらぎのさとを使えば自動的に市民聖苑葬儀になる」わけではないため、制度を利用したい場合は、葬儀社に市民聖苑葬儀希望の旨をお伝えください。

市民聖苑葬儀を利用できる方

市民聖苑葬儀を利用するには、次の条件を満たす必要があります。

  • 川越市斎場および川越市民聖苑やすらぎのさとの式場を使用すること
  • 故人が川越市民であること、または喪主が川越市民であること(故人の配偶者、もしくは二親等以内の親族に限る)

なお、故人または利用する方が川越市で生活保護法の扶助を受けている場合、施設の使用料が免除されることがあります。この場合は証明書が必要となるため、葬儀社または川越市斎場(049-226-0090)へご相談ください。

市民聖苑葬儀の費用は総額291,340円以内

市民聖苑葬儀の料金は、基本料金・付帯料金・オプション制度の3つで構成されています。

区分金額(税込)内容
基本料金198,000円以内葬儀の進行に必要な基本的な品目・人件費
付帯料金93,340円以内写真、会葬礼状、寝台車など
合計291,340円以内
オプション制度440,000円以内棺や骨壺などをグレードアップする場合

オプション制度を利用する場合でも、基本料金・付帯料金と合わせて総額440,000円以内に収まります。

基本料金 198,000円以内に含まれるもの

基本料金には、次の10項目が含まれます。

項目内容
企画運営進行管理料諸手配および諸手続き料を含む
奉仕料安置、納棺、出棺および斎場立ち会い
霊柩車・搬送車自宅から市民聖苑または斎場まで(1日間)
司会進行料通夜および告別式(2日間)
式場設営等人件費2〜3名分
棺代K8桐張6尺寝棺窓付き、防水紙、棺布団セット、杖
副葬品等一式仏衣、草履、代替副葬品、霊膳、塔婆、忌日塔婆等
位牌等一式仮位牌等袋付き、線香、ろうそく等を含む
受付用品一式筆記用具、記帳用紙、香典受納箱等
骨壺一式骨壺白7寸、骨箱桐8寸、骨風呂敷大、骨覆8.3寸

注意点が2つあります。

ひとつは搬送距離です。市内の自宅から市民聖苑・斎場までは基本料金に含まれますが、市外の自宅からの場合、10kmまでが基本料金内で、10kmを超える分は実費となります。

もうひとつは棺と骨壺で、大きさによって料金が変わります。故人の体格によっては、標準サイズで対応できない場合があります。事前に葬儀社へご確認ください。

付帯料金 93,340円以内の内訳

付帯料金は、項目ごとの金額まで川越市が公開しています。

項目内容金額(税込)
写真代カラー、四つ切および手札額リボン付24,200円
会葬礼状100枚および清め塩付8,800円
寝台車代病院から自宅20km未満1回、病院下げ用シーツ代含む22,000円
枕飾り料守り刀、飾り台およびお清め台一式11,000円
ドライアイス1回分8,800円
祭壇用盛り物果物および仏菓子 各一対8,640円
後飾りおよび仏具一式9,900円
合計93,340円

一つひとつの金額が市によって定められているため、見積書と照らし合わせて確認することができます。

オプション制度(440,000円以内)

棺、副葬品、骨壺、写真などについて、基本料金や付帯料金に含まれるものより上のグレードを希望する場合は、オプション制度を利用できます。

ただし、オプション制度にも含まれない費用があります。

  • 100枚を超える会葬礼状
  • 20kmを超える寝台車代
  • 複数回分のドライアイス代

これらは「利用者の希望でグレードを上げたもの」ではなく、参列者が多い、病院が遠い、火葬まで日数が空くといった事情によって発生するものです。ご自身の意思とは関係なく条件を超えてしまう場合があるため、見積もりの段階で「どこから追加費用になるのか」を必ず確認しておきましょう。

市民聖苑葬儀の料金に含まれないもの

市民聖苑葬儀の291,340円には、含まれていない費用があります。川越市は、次の5つを「市民聖苑葬儀料金に含まれないもの」として明記しています。

含まれない費用内容
火葬料等斎場使用料川越市斎場の火葬料など
市民聖苑使用料式場、法要室、霊安室などの使用料
僧侶等謝礼宗教者へのお布施、車代、御膳料など
通夜振舞い、精進落し等飲食代参列者の食事代
会葬御礼および香典返し参列者への返礼品

出典:川越市HP

実際の総額はいくらになるのか

市民聖苑葬儀を利用した場合の総額は、次のように積み上がります。

市民聖苑葬儀の料金(291,340円以内)
+ 施設使用料(式場・火葬・霊安室など)
+ 宗教者への謝礼
+ 飲食代
+ 会葬御礼・香典返し
= 総額

このうち、宗教者への謝礼と会葬御礼・香典返しは、宗教者を呼ばない場合や、家族のみで行う場合には不要です。参列者を招く一般葬なのか、家族のみの家族葬なのかによって、総額は大きく変わります。

なお、霊安室の使用料は1日1,000円です。ご自宅での安置が難しい場合は、こちらも計算に入れておいてください。
※施設使用料の詳細は、川越市斎場(049-226-0090)または取扱店にご確認ください。

川越市斎場・市民聖苑の使用料

市民聖苑葬儀の料金に含まれない「施設使用料」は、川越市が条例で定めています。川越市民の場合、火葬料は無料です。

火葬料

区分単位使用料
市内居住者1体無料
市外居住者(満12歳以上)1体48,000円
市外居住者(満12歳未満)1体32,000円

市内居住者と市外居住者の区分は、亡くなった方の住所によって判断されます

式場使用料

式場通夜等および告別式告別式のみ
第1式場・第2式場(150人用)80,000円40,000円
第5式場(100人用)50,000円25,000円
第3式場・第4式場(60人用)30,000円15,000円
第6式場(30人用)8,000円4,000円
小式場1・小式場2(30人用/斎場)40,000円20,000円

式場によって使用料が大きく異なります。ご家族のみの小規模なご葬儀であれば、第6式場は通夜と告別式を行っても8,000円です。

待合室・法要室・霊安室の使用料

区分単位市内居住者市外居住者
待合室(小・40人用)1室2,000円4,000円
待合室(大・60人用)1室3,000円6,000円
法要室(和室・洋室)2時間2,500円
霊安室1棺/24時間1,000円
  • 法要室が2時間に満たない場合も、2時間分の使用料がかかります(超過分は1時間につき1,250円)
  • 霊安室が24時間に満たない場合も、24時間分の使用料がかかります(超過分は12時間につき500円)
  • 亡くなった方または利用する方が川越市民で、川越市において生活保護法の扶助を受けている場合は、使用料が免除されることがあります(証明書が必要)

実際の総額はいくらになるのか

ここまでの金額をもとに、川越市民の方が第6式場(30人用)で通夜と告別式を行った場合を例に、費用を積み上げてみます。

項目金額
市民聖苑葬儀(基本料金+付帯料金)291,340円以内
第6式場使用料(通夜等および告別式)8,000円
火葬料(市内居住者)無料
待合室(小)2,000円
小計301,340円以内
宗教者への謝礼別途
飲食代(通夜振舞い・精進落し)別途(人数による)
会葬御礼・香典返し別途(人数による)

このうち宗教者への謝礼と会葬御礼・香典返しは、宗教者を招かない場合や、ご家族のみで行う場合には不要です。参列者を招く一般葬か、ご家族のみの家族葬かによって、総額は大きく変わります。

上記はあくまで一例です。式場の規模やオプションの有無によって金額は変わりますので、正確な総額は見積書でご確認ください。

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通夜振舞い・精進落としの料理も市が上限額を定めています

市民聖苑葬儀を利用する場合、通夜等および告別式に伴う飲食(通夜振舞いや精進落しなど)は、市が協定している「市民聖苑葬儀料理取扱店」が承ることになっています。各料理店のパンフレットを確認し、料理店を選んで申し込みます。

料理店は市が協定した取扱店の中から選ぶことになりますが、金額についても川越市が上限を定めているため、想定を超える請求は起こりにくくなっています。

市が定めている料理の上限額

項目内容数量金額(税込)
本膳料理、ご飯、吸い物他1名用6,435円以内
オードブル刺身、天ぷら、お寿司、煮物、サンドイッチ、漬物等(5人用)1皿8,580円以内
飲物ビール(中ビン)1本567円以内
飲物日本酒1合330円以内
飲物ジュース類1本224円以内
飲物ビールテイスト飲料(小ビン)1本396円以内

この料理料金は、市民聖苑葬儀の291,340円とは別途かかる費用です。参列者の人数に応じて総額が変わるため、あらかじめおおよその人数を想定しておくと、費用の見通しが立てやすくなります。

市民聖苑葬儀を利用するにあたっての注意点

市民聖苑は費用を抑えやすい制度ですが、利用前に理解しておきたい注意点もあります。

利用前に知っておきたい注意点

  • 料理店を自由に選べない:飲食は市が協定した「市民聖苑葬儀料理取扱店」から選ぶ必要がある
  • 内容の削減による減額は難しい:市と葬儀業者が協定した内容のため、「この項目は不要なので安くしてほしい」といった調整は基本的にできない
  • 祭壇の持ち込みができない:式場には祭壇(仏式・神式・キリスト教に対応)が用意されており、外部からの持ち込みは不可
  • 291,340円で葬儀のすべてが済むわけではない:施設使用料、火葬料、宗教者への謝礼、飲食代、返礼品は別途必要

ご希望の内容によっては、市民聖苑葬儀ではなく、葬儀社の通常プランのほうが合う場合もあります。どちらが適しているかは、ご家族の希望と参列者の規模によって変わります。迷われた際は、取扱店に両方の見積もりを出してもらい、比較することをおすすめします。

市民聖苑葬儀の申込みから葬儀までの流れ

市民聖苑葬儀の利用には、市役所で手続きなどは必要ありません。取扱店に「市民聖苑葬儀」の依頼を行うだけです

1. 市民聖苑葬儀取扱店へ連絡

川越市が認定している「市民聖苑葬儀取扱店」の中から葬儀社を選び、連絡します。
取扱店の一覧は、川越市の公式ホームページで確認できます。

連絡の際は、通常プランではなく「市民聖苑葬儀を利用したい」とはっきり伝えてください。伝えていないと、通常プランで話が進んでしまうことがあります。

2. 葬儀内容の相談と見積書を受け取る

日程、参列者の人数、宗教上のご希望などを相談し、基本の内容で足りるか、オプションが必要かを、葬儀社と相談しながら決めていきます。

この段階で、見積書を書面で受け取り、総額を確認してください。特に、施設使用料・火葬料・飲食代・返礼品といった「市民聖苑葬儀の料金に含まれない費用」が、見積書にどう反映されているかを確認しておくと安心です。

3. 斎場・市民聖苑を予約する

斎場および市民聖苑の予約は、葬儀業者が代行できます。実際の手順は次のとおりです。

  1. 仮予約:利用日の前日正午までに、電話または斎場窓口で仮予約(予約システムの利用登録をしている業者はインターネットからも可能)
  2. 書類の提出:「火葬・葬儀連絡票」と「火葬許可証(写)」を斎場窓口へFAX等で提出し、予約を確定
  3. 使用料の納入:利用前に使用料を納入し、利用許可を受ける

4. 葬儀を執り行う

通夜、告別式を経て、川越市斎場で火葬を行います。市民聖苑やすらぎのさとには火葬炉がないため、火葬は道路を挟んで向かいの川越市斎場で行います。

会場となる施設について

川越市民聖苑やすらぎのさと

川越市民聖苑やすらぎのさとは川越市が運営する公営斎場です。2017年4月には隣接地に火葬炉を備えた「川越市斎場」が開設されました。

1階に6つの式場、2階に4つの法要室があり、法要室では初七日、四十九日、一周忌などの法要が行えます。館内はバリアフリー設計になっているため、足腰が不自由なご家族も参列が可能です。

式場の規模と選び方

式場は6つあり、参列者の人数に応じて選びます。

式場席数適した葬儀の規模
第1式場・第2式場各150席大規模(2室を合わせて300〜350席とすることも可能)
第5式場100席大規模
第3式場・第4式場各60席中規模
第6式場30席小規模・家族葬

お清め所は、第1〜第5式場では会葬者控室を使用します。第6式場の場合は、式場内または法要室で行います。

霊安室について

ご自宅での安置が難しい場合、霊安室を利用できます。

  • 受け入れは午前9時から午後8時30分まで(死亡診断書の提出と、市民聖苑の利用許可が必要)
  • 面会も24時間可能(ただし午後9時から翌朝8時30分までは、事情がある場合に限る)
  • 使用料は1日あたり1,000円
  • ご遺体の受け入れや面会の際は、葬儀業者とご親族等で来苑してください

アクセス

所在地埼玉県川越市大字小仙波867番地1(川越市斎場は同886番地1)
電話番号049-226-0090(川越市 市民部 斎場 管理担当)
バス(川越駅から)東武東上線・JR川越線「川越駅」東口8番のりばより西武バス「川越グリーンパーク行」乗車、「川越市民聖苑やすらぎのさと」下車すぐ(約15〜20分)
バス(本川越駅から)西武新宿線「本川越駅」蔵のまち口(東口)2番のりばより西武バス「川越グリーンパーク行」乗車、「川越市民聖苑やすらぎのさと」下車すぐ(約20〜25分)
駐車場160台

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よくある質問

市民聖苑葬儀の費用はいくらですか?

基本料金198,000円以内と付帯料金93,340円以内の、計291,340円以内(税込)です。棺や骨壺などのグレードを上げる場合は、オプション制度により総額440,000円以内まで選択できます。

ただし、この金額に施設使用料、火葬料、宗教者への謝礼、飲食代、返礼品は含まれません。

市民聖苑葬儀は誰でも利用できますか?

いいえ、条件があります。故人が川越市民であるか、喪主が川越市民(故人の配偶者または二親等以内の親族に限る)である必要があり、川越市斎場・川越市民聖苑やすらぎのさとの式場を使用することが条件です。

291,340円で葬儀のすべてが済みますか?

いいえ、済みません。火葬料等斎場使用料、市民聖苑使用料、僧侶等謝礼、通夜振舞い・精進落し等の飲食代、会葬御礼および香典返しは、別途必要です。

宗教者を呼ばない場合や、ご家族のみで行う場合は、謝礼や返礼品が不要になることもあります。総額は葬儀の形式によって変わるため、見積書で確認してください。

家族葬でも市民聖苑葬儀は利用できますか?

利用できます。30席の第6式場は、家族葬など小規模なご葬儀に適しています。

ただし市民聖苑葬儀は通夜と告別式を行う内容が前提のため、通夜を行わない一日葬や、火葬のみの直葬をご希望の場合は、葬儀社の通常プランのほうが適していることもあります。取扱店にご相談ください。

料理店は自由に選べますか?

いいえ、選べません。市民聖苑葬儀を利用する場合、通夜振舞いや精進落しなどの飲食は、市が協定している「市民聖苑葬儀料理取扱店」から選ぶ必要があります

そのかわり、本膳1名分6,435円以内、オードブル1皿(5人用)8,580円以内など、料理の金額についても市が上限を定めています。

申込みのために市役所へ行く必要はありますか?

ありません。市民聖苑葬儀取扱店に「市民聖苑葬儀を利用したい」と申し出れば、斎場の予約を含む手続きは葬儀業者が代行できます。

川越市の葬祭費(補助金)はいくら受け取れますか?

【監修時にご記入ください:川越市の国民健康保険・後期高齢者医療制度における葬祭費の支給額、申請窓口、申請期限】

まとめ

川越市の市民聖苑葬儀は、市が葬儀業者と料金を協定して定めた制度です。基本料金198,000円以内と付帯料金93,340円以内の計291,340円以内で、標準的な葬儀を行うことができます。

ただし、この金額に施設使用料、火葬料、飲食代、返礼品は含まれません。総額を把握するには、これらを含めた見積書を書面で受け取ることが大切です。

ご葬儀は、限られた時間の中で判断を重ねていくことになります。
ご不明な点は、市民聖苑葬儀取扱店の美創までお尋ねください。

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