家族葬には誰を呼ぶ?親族への連絡方法と伝え方

家族葬を行うことにしたものの、「どこまでの親族を呼べばいいのか」「友人や知人には連絡しなくてもよいのか」と迷う方は少なくありません。

特に初めて喪主になる場合、「家族葬だから家族だけにしなければいけないのでは」と考えてしまうこともあるでしょう。

しかし、家族葬に呼ぶ人について、一律の範囲や人数が決まっているわけではありません。

大切なのは、故人との関係、ご家族の希望、式場の規模などを整理しながら、「誰に最後のお別れをしてもらいたいか」を考えることです。

この記事では、家族葬に誰を呼ぶか迷ったときの考え方と、親族や友人への連絡方法、伝えるタイミングについて解説します。

筆者 中島 義暁

株式会社美創 代表取締役 中島 義暁
川越市・日高市に根差した地域密着型の葬儀社。1975年の創業以来、美術事業で培った高い技術力と審美眼を活かし、故人様らしさを大切にした温かみのある祭壇設営・空間演出に定評があります。

約30年前の葬祭業参入後は、川越市民聖苑葬儀や日高市民葬などの公的葬儀制度にも対応。厚生労働省認定の葬祭ディレクターや熟練の納棺師が在籍し、家族葬からアフターケアまで一貫してサポートいたします。本コラムでは葬儀のプロの視点から、費用やマナー、事前準備のポイントなど、後悔しないための葬儀知識を分かりやすく解説します。

目次

最初に確認|家族葬に呼ぶ人に決まった範囲はありません

「家族葬」という名前から、家族だけで行う葬儀だと思われることがあります。

実際には、家族や親族だけでなく、故人と特に親しかった友人・知人などに参列してもらう場合もあります。

そのため、まずは「何親等まで」と線を引くのではなく、次のように考えてみてください。

  • 故人が最後に会いたかったと思われる方
  • ご家族として参列してほしい方
  • 故人と日頃から付き合いの深かった方
  • 葬儀後に「知らせてほしかった」と感じる可能性が高い方

人数から先に決めるのではなく、「誰にお別れしてもらいたいか」から整理すると考えやすくなります。

家族葬に呼ぶ人を整理する順番

誰に連絡するか迷った場合は、次のような順番で整理してみましょう。

  1. 同居している家族・近しい家族
  2. 兄弟姉妹など近い親族
  3. 叔父・叔母・いとこなどその他の親族
  4. 故人と特に親しかった友人・知人
  5. 仕事関係者・地域の方など

すべての方に参列してもらう必要はありません。

故人との関係やご家族の希望、式場の規模などを考えながら、「参列してもらう方」と「訃報だけお知らせする方」を分けていきます。

迷ったときは「3つのグループ」に分ける

家族葬では、連絡する相手を次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

分け方考え方
葬儀に参列してもらう方家族・近い親族・特に親しかった方など
訃報は伝えるが参列はお願いしない方関係は深いものの、家族中心の葬儀であることを伝える方
葬儀後にお知らせする方仕事関係者や知人など、葬儀後の報告でも差し支えない方

特に家族葬では、「連絡する=必ず参列してもらう」ではありません。

亡くなったことはお知らせしつつ、「葬儀は家族・親族のみで行います」と伝える方法もあります。

亡くなった直後に連絡する人と、後から連絡する人を分ける

亡くなった直後に、すべての方へ一斉に連絡する必要はありません。

まずは、葬儀の日程や内容を決めるために必要な方へ連絡します。

亡くなった直後に連絡したい方

  • 家族
  • 兄弟姉妹など近い親族
  • 菩提寺などの宗教者
  • 葬儀の日程調整に関わる方

この段階では、葬儀の日程や場所が決まっていないこともあります。

その場合は、まず亡くなったことを伝え、詳細は決まり次第改めて連絡するとよいでしょう。

葬儀の日程が決まってから連絡する方

  • 参列してもらう親族
  • 故人と親しかった友人
  • 参列をお願いする仕事・地域関係者など

日程、場所、葬儀形式などが決まってから連絡すれば、相手も予定を立てやすくなります。

叔父・叔母、いとこまで呼ぶべき?

家族葬で特に迷いやすいのが、「親族をどこまで呼ぶか」です。

たとえば、叔父・叔母やいとこについて、一律に「呼ぶべき」「呼ばなくてもよい」と決められるものではありません。

次のような点を考えてみましょう。

  • 故人と普段から交流があったか
  • 家族同士の付き合いが深いか
  • 過去の親族の葬儀ではお互いに参列していたか
  • 参列してもらわなかった場合に、後から行き違いが生じそうか

迷う場合は、ご家族の中で一人だけで決めず、兄弟姉妹など近い親族にも相談すると判断しやすくなります。

故人の友人には連絡した方がいい?

「家族葬だから友人には知らせない方がよい」と決まっているわけではありません。

故人にとって特に親しかった友人がいる場合は、ご家族で相談のうえ参列してもらうこともできます。

一方、ご家族だけで見送りたい場合は、葬儀後に亡くなったことをお知らせする方法もあります。

ここでも大切なのは、「家族葬だから呼ばない」と形式から決めるのではなく、故人との関係から考えることです。

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家族葬であることを伝えるときのポイント

家族葬であることを伝える際は、「家族葬で行います」だけでは、相手が参列してよいのか判断できないことがあります。

次の点をできるだけ明確にしましょう。

  • 亡くなったこと
  • 葬儀の日程・場所
  • 家族葬で行うこと
  • 参列をお願いするのか、控えていただくのか
  • 香典・供花・弔電などについて決めていること

参列をお願いする場合の伝え方

参列してもらう方には、日程と場所、家族葬であることを合わせて伝えます。

「○月○日に父が亡くなりました。葬儀は家族・親族を中心とした家族葬で行う予定です。○月○日○時から○○斎場で葬儀を行いますので、ご都合が合えばお別れに来ていただければと思います。」

日時や場所は、葬儀社と最終確認したうえで伝えましょう。

参列を控えていただく場合の伝え方

家族・近親者だけで葬儀を行いたい場合は、その意向が伝わるようにします。

「○月○日に父が亡くなりました。故人と家族の希望により、葬儀は近親者のみで執り行う予定です。お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」

香典や供花について辞退する場合は、その旨も合わせて伝えると相手が迷いにくくなります。

葬儀後にお知らせする場合の伝え方

仕事関係者や知人などには、葬儀後にお知らせすることもあります。

「父○○が○月○日に永眠いたしました。葬儀は故人と家族の希望により、近親者のみで執り行いました。生前賜りましたご厚情に、心より御礼申し上げます。」

相手との関係によって、電話、メール、はがきなど連絡方法を選びましょう。

香典・供花を辞退する場合は、はっきり伝える

家族葬では、香典や供花についてもご家族で方針を決めることがあります。

辞退する場合は、「家族葬です」という表現だけでは伝わらないことがあります。

  • ご香典は辞退いたします
  • 供花・供物は辞退いたします
  • 弔電はお受けします

など、何を受けるのか・辞退するのかを分かるようにしておくと、相手も判断しやすくなります。

「呼ばなかったことで後悔しないか」も考える

家族葬を希望する理由には、「静かに見送りたい」「大勢への対応を控えたい」といったものがあります。

一方で、葬儀後に故人と親しかった方から「最後に会いたかった」と言われることも考えられます。

そのため、参列範囲を決めるときは、人数だけを減らすことを目的にせず、

  • 故人が大切にしていた人か
  • ご本人なら知らせてほしいと思う相手か
  • ご家族として後から知らせなかったことを後悔しないか

まで考えてみましょう。

誰を呼ぶか決められないときの確認リスト

  • 故人と日頃から交流があった人か
  • 故人が最後に会いたいと思う人か
  • 過去に家同士の付き合いがあったか
  • 参列してもらわなかった場合、後で気になりそうか
  • 式場の人数に無理がないか
  • 家族全員の考えを確認したか

すぐ答えが出なくても構いません。

「参列してもらう」「訃報だけ伝える」「葬儀後に伝える」の3つから考えると整理しやすくなります。

葬儀社へ相談できること

誰に連絡するかは最終的にはご家族で決めますが、伝え方や連絡するタイミングについては葬儀社へ相談できます。

  • 家族葬の場合の一般的な連絡タイミング
  • 参列人数に合う式場
  • 親族への案内文の内容
  • 香典・供花を辞退するときの伝え方
  • 葬儀後に知らせる場合の案内方法

「どこまで声をかければよいか迷っています」と、そのまま相談して構いません。

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よくある質問

家族葬には何親等まで呼べばよいですか?

一律の決まりはありません。

故人との関係、普段の付き合い、ご家族の希望などをもとに決めます。

友人を呼んでも家族葬になりますか?

家族以外の方が参列したら家族葬ではなくなる、という決まりがあるわけではありません。

故人と親しかった友人などに参列してもらう家族葬もあります。

家族葬をすることは親戚全員に知らせる必要がありますか?

すべての親戚に同じタイミングで知らせなければならないわけではありません。

まず近い親族へ伝え、日程決定後や葬儀後に連絡する方を分ける方法もあります。

呼ばない人にも亡くなったことを伝えた方がよいですか?

故人との関係が深い方については、参列をお願いしない場合でも訃報だけ伝える方法があります。

相手との関係やご家族の希望をもとに判断しましょう。

会社関係にはいつ伝えればよいですか?

故人やご家族の勤務先など、早めの連絡が必要な相手もいます。

一方、葬儀への参列をお願いしない仕事関係者には、家族葬であることを伝えたり、葬儀後に改めて報告したりする方法があります。

まとめ|「誰を呼ぶか」より「誰にお別れしてほしいか」から考える

家族葬に呼ぶ人について、決まった人数や親族の範囲があるわけではありません。

迷ったときは、

  • 葬儀に参列してもらう方
  • 亡くなったことだけ伝える方
  • 葬儀後にお知らせする方

の3つに分けて考えてみましょう。

特に大切なのは、「家族葬だから誰も呼ばない」と決めるのではなく、故人が大切にしていた人や、ご家族が最後にお別れしてほしい人を考えることです。

誰まで声をかければよいか迷う場合は、ご家族や近い親族とも相談しながら、一つずつ整理していきましょう。

監修者 髙橋 亮

株式会社ディライト 代表取締役 髙橋亮

葬儀業界が抱える人材不足と集客という2つの課題に対応すべく、葬儀業界専門の人材派遣や集客支援を2007年より行う。
中でも葬儀社比較サイト「葬儀の口コミ」は、公平性を担保した評価システムを採用し、業界最大級の利用者数を有するプラットフォームとして高く評価されている。

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